新ひだか町、龍雲閣と仔馬
2009年 05月 20日
8日には既に満開になっていると聞いていたのですが、敢えて10日まで待ったのは、5月10日から17日まで開催の「しずない桜まつり」の期間中のみ一般公開されるという『龍雲閣』の見学が目的でもあったからです。
もともと、この桜並木道は、かってこの地にあった宮内省の御料牧場を視察する皇族の行啓道路として造成されたものでした。
そして、その御料牧場の「貴賓舎」として明治42年(1908年)に竣工したのが「龍雲閣」で、余り保存状態がいいとは言えない木造建築物です。
明治42年8月、韓国皇太子を案内して来場した伊藤博文公が宴席の座興として即興で墨書したという七言絶句、狩野探幽の屏風、谷文晁の掛け軸等も、無造作ともいえる感じで展示されていました。
伊藤公の墨書に関しては、『一旦帰京して清書の上送ろうと言われたものを敢えて頂戴したものであり、同年10月に暗殺された伊藤公の絶筆になった』とのエピソードも添えられていました。
又、龍雲閣の脇の、崩落寸前という状態に見えた建物は、1920年から1970年迄「旧御料牧場事務所」として使用されていたものだそうです。
両建物とも、改修資金の募金を募ってはいましたが、道は遠そうです。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚☆
すっかり葉桜となった並木に落胆し、道の両側に延々と続く牧場を見ながら帰路につきました。
どの牧場にも母馬と一緒の仔馬の姿がありましたが、パッタリ倒れて眠る仔馬の姿には少々びっくりです。
遠くにいた親子がポクポクとこちらに来てくれたのには感激でした。
そして目の前で、お母さんのおっぱいも飲んで見せてくれました。
子牛と、牧場猫にも会いましたし、桜は残念でしたが楽しい日になりました。