錦多峰川(にしたっぷがわ)

 東西に約40Km、南北に約24Kmの細長い苫小牧市内の西寄りを流れている錦多峰川にサケが遡上し始めたと聞いたので、早速見学に出かけました。

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 上流にある孵化場から放流され、3、4年後に故郷の川に戻ってきたサケ達は、河口から400メートルの錦多峰橋の上流に仕掛けられた大きな「鉄の檻」に誘導されます。

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 そこ以外には遡上する水路のないサケ達は、否応なしにこの仕掛けの中に閉じ込められることになります。

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 その場に立っていると、決して出ることのできない檻に閉じ込められてもなお上流を目指すサケ達が、直径2、3センチもある檻の柵に力一杯体を打ち付ける激しい音が絶え間なく響き、生命の壮絶さと哀れを感じ、余り長くは居られませんでした。

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 孵化場の方に聞きましたら、この仕掛けでは毎日、500~600尾の水揚げがあり、採卵用以外はそのまますぐに出荷されるとのことです。

 北海道では、産卵を終えた後のサケのことをホッチャレと言い、クマも見向きもしないと言われていますが、それは、長旅の末に故郷に戻り、産卵を終えたサケの体はボロボロで、油毛も抜け、食用にはならないから「放っておけ」=ホッチャレなのだそうです。

 例え無事に上流までたどり着き、産卵を終えても、そこで一生を終えることになるのですが、この『堰』の手前で力尽きるものもまた多く、それらをカモメやカラスが河口で待ち構えています。

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 それは自然の法則であり、それほど残酷さは感じませんが、あの檻のなかで上流へ、上流へと体を打ち付けるサケの姿には畏怖を感じました。

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Commented by 釣ってみたい at 2009-10-05 13:16 x
産卵孵化放流、一度は自然に。でも習性とはおそろしや、人間側から見れば、果報は寝て待て、か。
Commented by tsukitom at 2009-10-07 09:15
★ 釣ってみたいさん、先日、「サケのつかみ取り」のイベントがあったそうです。
 勿論、あらかじめ用意されたサケを生簀に放してあるのですが、卵を持ったサケもいるし、1匹丸ごと持ち帰れるとあって、大勢の参加者があったそうです。

  持ち帰ったサケは焼くのは勿論、石狩鍋、チャンチャン焼き、粕漬け(?)にするのだそうです。
by tsukitom | 2009-10-04 12:16 | 自然 | Comments(2)

2006年4月、東京から羊蹄山の麓、ニセコ町に引っ越し、の~んびり暮らしていますが、都会も恋しくなってきました。


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