日本最古の木製サイロ

 地図を見るのが好きで、暇な時には「今度はどこへ行こうか」と考えながら眺めています。

 最近愛用しているのは札幌市の地勢社発行の『苫小牧・室蘭道路地図』で、例えば「スズラン群生地」などのローカルな情報が記載されていて、苫小牧新参者の私は大いに重宝しています。

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 これに依ると、室蘭本線の遠浅(とあさ)駅の近くに、『日本最古の木製サイロ』の記載があり、室蘭本線に並行する国道234号線を走っているときにもこのサイロへの案内板を目にしたことがあります。

 ただ、それは通り過ぎてしまった瞬間にそれと気付くような、唐突に現れる案内板で、その前を何度も通りながらこれまでは立ち寄る機会がありませんでした。

 そこで今回は、そのサイロを目的に決めて、遠浅駅付近ではキョロキョロしながらもやはり一旦は通り過ぎUターン、やっと訪ねることができました。

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 サイロと言うのはただ単に、飼料としての牧草の保管場所だと思っていたのですが、実は「牧草やトウモロコシなどを詰めて密閉し、乳酸発酵した飼料を作る建物」であることを知りました。

 と言うことは、牧場で良く見かける黒いビニール・シートに包まれた牧草ロールは「簡易サイロ」だったのです!

 この日本最古の木製サイロは1930年、明治期に掛けられた空知川の架け替えの際に払い下げられた材を利用して建てられ、円筒部分に使われている板の厚さは6cm、釘は用いず、桶のように外側を囲む鉄の帯で押さえる「漬物桶」方式で作られているのだそうです。

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 サイロのある早来(はやきた)町は日本のチーズ発祥の地で、日本初のチーズはこのサイロの飼料で飼育された乳牛から作られた・・・、とありました。
 今は、町のシンボルとして早来町文化財に指定されています。

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 現在北海道内には、この他にも2基の木製サイロが残っているらしいです。 
by tsukitom | 2010-10-06 07:58 |

2006年4月、東京から羊蹄山の麓、ニセコ町に引っ越し、の~んびり暮らしていますが、都会も恋しくなってきました。


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