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「鰊御殿」

 ニセコからニセコ・パノラマラインを抜けると日本海側の町、岩内にでますが、そのまま海沿いを西に進むと寿都(すっつ)と言う町があります。安政年間(1850年代)から大正の終わりまでニシン漁で栄えた町です。人口は減少の一途で、現在は約4000人弱ですが、最盛期には100隻もの北前船が買い付けに集まり、呉服屋が3,4軒、遊郭が28軒もあり北海道でも有数の繁栄をみせていた町だったそうです。
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 現在は、人通りは勿論、車も疎らなこの町を通りかかったときに、「鰊御殿」と書かれた大きな額の掛かった建物を見つけました。人の住んでいる気配がするので思い切ってお願いして、内部を見せて戴きました。
 「鰊御殿」と言うのは、今は旅館となっているこの家の屋号。予約のお客のあるときだけ営業をしているのだそうです。この家で生まれ育ったという、84歳にはとても見えない上品な女将さんに一家の歴史、建築当時の話をたっぷりと聞かせて戴きました。
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 この建物の歴史や詳細については「後志広域観光戦略検討部会」発行の「BYWAY 後志」に詳しいのですが、私は偶然数日前にこの雑誌を購入して(未読でしたが)いたのです。
 帰宅してから早速一読したのは言うまでもありません。「寿都に来たら寄りなさいね。」と言ってくれた女将さんの言葉に甘えて、次はもっとジックリと見せて戴こうと思っています。
 「鰊御殿」の少し先にある有形文化財、「漁場建築 佐藤家」ですが、こちらも是非是非見学したい建物です。
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 入り口を入っていく中学生は佐藤家の跡継ぎでしょうか?
by tsukitom | 2007-06-08 08:28 |

2006年4月、東京から羊蹄山の麓、ニセコ町に引っ越し、の~んびり暮らしていますが、都会も恋しくなってきました。


by tsukitom