休暇村 支笏湖
2009年 11月 30日
残念ながら、苫小牧では未だ、同年代、同じ趣味の方に出会えずにいますので、出かけるのは大抵一人なのですが、時にはこういうプログラムに参加して、知らない場所、初めての方との会話も楽しんでいます。
先日参加したのは、支笏湖畔にある王子製紙第一発電所までの片道、約3時間のウォーキングでしたが、その日の参加者は私一人。
それにも拘わらず自然公園財団支笏湖支部のガイドさんと休暇村支笏湖の職員の、素敵な若い女性お二人が同行してくださり、楽しく贅沢な一日を過ごしました。

支笏湖畔の休暇村を出発し、第一発電所までの道のりはすっかり枯葉色の原野でした。
ここはかつて、王子製紙が苫小牧に工場を建設するにあたり、必要な電力を確保する目的で、千歳川上流に発電所を建設、そのための資材や工事関係者の輸送を目的に、1907年に運転を開始した通称『山線』と言われる軽便鉄道の軌道が敷設されていました。

建設された発電所は第一から第五まであり、平成19年度に土木学会選奨土木遺産と経済産業省の近代化遺産として選定されています。
中でも特に景色が美しいのが水明郷とも呼ばれる、1910年竣工の第一発電所で、130mの自然の落差を利用して現在も稼働、支笏湖温泉町などに電力を供給しています。

また、この水明郷は、春は桜の名所としても知られ、ジンギスカン・バーベキューの人で賑わうらしく、湖畔の広場にはそのための炉が設置されています。
お昼には休暇村まで戻り、休暇村内のレストランで、窓の外の餌台にやって来る野鳥を眺めながら、昼食を摂りました。


こんな掲示のほかにも、職員の方手作りの自然観察手引き・日記など、そこかしこに、休暇村を目一杯楽しむための工夫があります。

その日戴いたのは、「秋のグリル」。
添えられているのは、左から「大根おろしソース」、「ニンジンソース」、「キウィソース」、そしてビーツのスープ。
ほんのり甘い、小豆いりのパンがおいしかったです。
今回は選ばなかった「蕎麦ランチ」も捨てがたい・・・・のでした。

ハマギクと流木
2009年 11月 24日
10月末のことです。

ハマギクの開花期は9月から11月で、関東以北の太平洋岸に自生していることが多く、潮風などに強く、北の浜辺を代表する花、とのことですが、私は初めて見ました。
雰囲気はマーガレットに似ていますが、葉の着き方は輪生、潮風に耐えるだけあって、しっかりとした逞しさを感じさせる花です。

実は苫小牧市内中心部にこんな砂浜があることは、ハマギクを見に来て初めて知りました。
夕方の柔らかい陽が雲の隙間から洩れる中、多くの釣竿が立っているのは、ハタハタを釣っているのだそうです。
太平洋の荒波に晒され、運ばれた流木も数多く見かけました。
流木を利用したらしい「秘密基地」もありましたし、何と言っても凄いのは整然と積み上げられた流木です。

海から流れてきたものは拾ってもいいと聞いた覚えがありますので多分、冬の薪ストーブに使うのではないかと思います。

波除ブロックに打ち上げられたこの流木の長さは3、4mもあります。

どこかの国の森に生きていた木が、大水か何かに流されて、はるばると太平洋を渡ってきたのではないかと、思わず「椰子の実」の歌を思い出しました。
ケーキとコーヒーと小林多喜二
2009年 11月 16日
私は今を去ること数十年前の高校生の時に読みましたが、主人公の過酷な生活や運命を、ただただ悲惨と感じたことだけしか記憶にありません。(-_-;)
苫小牧市内には、その小林多喜二の伯父に当たる人が創業、多喜二自身も働いていた『三星』と言う、和・洋生菓子、焼き菓子、パン等の製造・販売会社の直売店が何店舗もあります。
最近、自宅の近くにもその三星の新店舗が開店しました。
殆ど毎日通る道筋の角にあり、車でも入りやすいこともあって、ちょくちょく立ち寄っています。
と言うのは、その和洋菓子の価格の安さと、その場で自分で抽出して飲める無料のコーヒーサービスがあるからです。

店頭で、「ケーキ1つ」は買いづらいものですが、ここでは、このコーヒーを飲みながら、その場で食べることができるコーナーがあるので、堂々と(?)、「ケーキを1つ下さい。ここで戴きます。」と言えますから。
勿論、素敵なカップとお皿で優雅にティー・タイム、と言う訳にはいきませんが、ホッと一息入れることはできます・・・・。


因みにこのお店は、苫小牧名産のハスカップを使ったケーキやジャムの販売にも熱心です。
会社のHPには、『小林多喜二 三星で過ごした五年間』と題されたページもあります。
『とば』
2009年 11月 10日
今年、遡上してきた、獲れたてのサケなのでしょう。
先日、スーパーマーケットで『とば用』と書かれた60センチはある生秋鮭が何と、
1尾480円で売られていました!。
安い!、本当に安すぎます。

「荒巻シャケ」なら東京のデパートでは年末には1本6000円とか、それ以上の値段で売られているので、余りの差にびっくりです。
でも、「とば用」とは一体何なのでしょうか?????
暫く迷ったのですが、丁度売り場に出てきた担当の男性に恥を忍んで(?)聞きましたら、一瞬あきれたような顔をされましたが、「これ、これ」と連れて行ってくれたのは
『とば』の売り場。

それは、鮭を細く切って干物にしたもので、酒のツマミなのだと思います。
因みに、この「とば」は一袋980円でした。
「とば用」と同時に「漬物用」と書かれたサケは1本、780円。
いわゆる「荒巻シャケ」はまだ店頭では見かけていません。
勿論、品質等で差はあるのでしょうが、幾らで売られるのか、興味あります。
丸山遠見望楼
2009年 11月 05日

やっと、憧れの(!)丸山遠見望楼へ行くことができました。
今年の春、この望楼のことを知って以来、行きたい、行きたいと思っていたのですが、なにしろ樽前山の裾野の、しかもクマ目撃情報が集中している場所なので、躊躇していました。
しかし、雪の降る前にと、先日の支笏湖ビジターセンターの口無沼散策に参加した際に、職員の方に詳しい場所を聞き、思い切って行ってみました。
国道276号線から口無沼への林道の途中で右に折れて3km程の場所ですが、途中からはかなり急勾配の上り坂です。
望楼の案内板には、
『丸山遠見は、樽前山があたかも大鳥が翼を広げるように穏やかな傾斜を見せて、太平洋に接するほぼ中間に位置する標高321メートルの小丘陵です。
この地一帯の森林は、昭和29年の洞爺丸台風で想像を絶する大量の風倒木が発生し、壊滅的な被害を受けましたが、多くの人達の長年にわたる努力により、現在は見事な樹海がよみがえっています。
この丘陵地帯は樽前山、風不死岳を背に紋別岳、恵庭岳を傍らにみて果てしなく拡がる樹海を一望できることから「遠見」と称されています。
丸山遠見望楼の歴史は古く、明治中期に簡単なヤグラ建ての見張り所がおかれたことに始まり、その後改装を繰り返しながら、今日まで百年余り森林火災防止の推進に大きな役割を果たしてきました。
国有林は国民共通の財産として、土砂崩壊防止や水かん養などの「水土保全林」と、優れた自然環境の保全や余暇活動への利用などの「森林と人との共生林」を柱とする公益林の拡充に重点を置いた管理経営を行っています。
今後もこの望楼が訪れる人々に森林とのふれあいを通じて自然の素晴らしさ、森林の大雪を実感できる場となればと考えています。』と記されています。


写真中央の蛇行した筋の部分は苫小牧市内から支笏湖への国道276号線、通称
樽前国道、地平線の先は苫小牧市。

左は樽前山、右は風不死岳(ふっぷしだけ)
今回は、場所の確認と周囲の下見を第一目的として車で来てしまいましたが、次は林道入口に車を置いてのハイキングでと思っています。